かつらは毎日使用する人、休日だけ使用する人、一年に数回しか使用しない人さまざま。
使用頻度によってお手入れ方法や、洗う頻度もさまざまです。
インターネットで調べても、検索結果として出てきますが、自分が使っているタイプはどれか良くわかりません。
そこで今回は、かつらの洗い方を、かつらのタイプ別にまとめて記事にしました。
筆者も使用しているかつらの洗い方を元に、アドバイスします。
- 本記事を読むとわかること
・かつらの種類と特徴
・かつら素材別の洗い方
■この記事を書いてる人
ううたん
(Twitterはこちら@uutan2020)
毛髪診断士 美容師 元アートネイチャー 、元スヴェンソンで働いてました。
現在はカツラを使って美容師してます。
20年の実績を元にカツラ情報を提供してます。
これからカツラを使おうか迷っている方や現在カツラを使っていて悩んでいる方の解決になるような記事を執筆中
「カツラ先生」ブログで今までのキャリアを活かして皆さんのお悩みを解決していきたいと思います。
質問や相談があれば、是非ご連絡お待ちしております。
かつらの種類と特徴
かつらにはいろいろな種類があり、目的によって選ぶことになります。
■かつらの種類は大きく分けて2タイプ
・頭全体を覆うタイプ (オールタイプ)
・頭の上部など必要な場所だけを覆うタイプ(ピースタイプ)
■目的別
・男性用
主に薄毛の悩みを解消するために使う (ピースタイプ)
・女性用
主に薄毛やボリュームダウンに伴い装着 (ピースタイプ)
おしゃれ目的でも使用
・円形脱毛症用
円形脱毛症が広がってきた場合使用することが多い(オールタイプ)
・医療用
化学治療による脱毛の際使用することが多い (オールタイプ)
・コスプレ用
コスプレイヤーが愛用するウイッグ(かつら)(オールタイプが多い)
さまざまな目的で使用しますね。
かつらの種類は、大まかに分けると2種類です。
次は装着方法や、素材です。
■素材
人毛 (人の毛をかつら用に加工したもの)
人工毛 (多くのかつらはポリエステルが含まれてます)
ミックス毛 (人毛+人工毛 割合はメーカーごとに違います)
■装着方法
着脱式 (金具、テープ)
連続装着式 (編み込み式、接着剤)
素材や装着方法にも違いがありますね。
素材の特徴
実際に見られる大事な部分、髪の素材について
かつらに使用されている髪の素材は、大きく分けて2種類で、主に人毛と人工毛です。
・人毛 (使用する種類 主にヘアピースに使用)
人の髪をかつら用に加工したもので、もともと自然の毛なので、自分の毛と相性が良く、自然に仕上がりやすい。
熱にも比較的強く、髪が縮れにくい。
デメリット
髪質が物によって良し悪しが出やすく、同じメーカーのかつらでも差が結構出やすい。
人工毛のタイプより、消耗しやすいためシャンプーやコンディショナーでしっかり手を入れるなど丁寧に取り扱うことが必要。
・人工毛 (使用する種類 主にオールタイプ)
主にポリエステル素材を多く含み、安価で安定した髪質が手に入る。
形状記憶しているので、セットが簡単。
デメリット
熱に弱く縮れやすく、汗をかいたり濡れた時、水分を含みにくいため、自分の毛と差が出やすい。
・ミックス毛 (使用するタイプ ヘアピース オールタイプ)
大手メーカーはこのミックス毛タイプが多い。
人毛の良さと人工毛の良さが手に入る。
デメリット
人工毛特有の縮れが起こりやすく、サウナやブラッシングでも気を使ってお手入れが必要。
人毛も含まれているので、シャンプーやコンディショナーなど使用し、髪を補修してあげることも必要だ。
各かつらの種類や素材がわかったところで、いよいよ洗い方を見てみましょう。
種類別の洗い方
人毛・ミックス毛かつらの洗い方
お手入れのポイントです。使用状況によって変わりますので、参考にしてください。
・毎日洗う必要がない場合もあります。
使用頻度によって、洗う回数が違います。
・夏の暑い日に使用
匂いの原因になるので、夏は使用する都度洗うことをおすすめします。
・長期間使用しない場合
洗って陰干ししてからウイッグスタンドに掛けてしまいます。
・汚れが気になったとき
皮脂や匂いが気になったら、洗ったほうがいいでしょう。
かつらが傷むと思って洗うのを躊躇してしまいがちですが、洗ったほうが気持ちよく使用できると思いますよ。
洗う前の準備から、実際の洗い方の流れになります。
本記事の重要な部分なので、しっかり理解するまで繰り返し読んでもらえたら幸いです。
①お湯や水でぬらす前にかつら全体をとかし、絡みがないか確認します。
絡みがあった場合は、くせ直し剤など使って絡みを取ってください。
②金具やテープがついている場合は、予め金具のピンを気にしてください。
テープは事前に剥がして、除光液でベタベタを取り除きます(髪が付着するのを防ぎます)
③洗面台や風呂おけに水やお湯を張ります(人毛かつらはお湯でも大丈夫ですが、人工毛を含むかつらは、お湯の温度に気を付けてください)
かつらを持つ位置は、前髪のフチの部分を片手で持ちます。
洗面台や風呂おけに溜めた水またはお湯に浸けます。
ポイント この時、髪を水またはお湯にしっかり浸透させることが大事です。
④十分水分を含ませたら、かつらのネットの裏側についている皮脂を指の腹で押し洗いします。
⑤④を数回行い、水やお湯を2,3回ほど入れ替えておこなってください。
⑥すすぎます。
洗面台や風呂おけの水またはお湯を数回入れ替えて、シャンプー剤をしっかり流し落とします。
ポイント この時、シャンプー剤が残ってしまうと、頭皮が荒れたり、かつらそのものが傷みが早くなってしまいます。
⑦洗面台や風呂おけに水またはお湯を溜めます。
次にコンディショナーを溜めた水やお湯に溶かします。
水の場合、コンディショナーが溶けにくいので注意。
その後、しっかりかつらを浸透させます。
⑧すすぎますが、2回ほど溜めてすすぐといいでしょう。
⑨タオルでしっかり水分を取ります。
この時、タオルで包み込むようにして水気を取るようにします。
あまり強く握ったり擦ったりしてしまうとかつらを傷める原因になってしまうので、注意が必要です。
⑩タオルの内側をドライヤーで乾かします。
髪を乾かすのではなく、ネットです。
ポイント ネットを乾かさないと、匂いの原因になります(雑巾みたいな匂いに)
⑪かつらの水分をしっかりタオルに染み込ませ、ドライヤー時、髪への負担にならないようにします。
⑫装着して、ドライヤーでセットします。
人工毛かつらの洗い方(コスプレで使用している「かつら」がこちら)
コスプレウィッグから衣装まですべてが揃う!コスプレ初心者へおすすめ【コスペディアウィッグ】・準備するもの
☆シャンプー剤・・・シリコン入りがおすすめ
☆柔軟剤
☆ウイッグスタンド かつらを保管しておくのに必須
注意 お湯の温度管理をしてください。カール付きの人工毛のかつらは、お湯の温度が高いと、カールが取れてしまいます。
・コスプレ用のかつらは、無駄に洗いすぎないことがコツです。
着けるたびに洗っていると、劣化が早くなってしまいます。
適度に洗うイメージで良いです。
・夏に使用して汗ばんだとき
汗の成分が付着してそのままにしておくと、匂いの原因になってしまいます。
・しばらく使用しなかったとき
長期間保管しておくと、埃など付着してしまいます。
また、長期間使用しない場合は、予めお手入れしてから保管が必須です。
・汚れがみられたら洗う
ワックスやスプレーなど使用し、外で撮影やイベントに参加すると、必ず埃や花粉など結構汚れてしまうので、そんな時は洗いましょう。
ここから実際の洗い方です。慣れたら簡単なので、是非マスターしてください。
①静電気が起きないように、ブラシでとかします。
くせ直し剤があると静電気が起こりにくいので、あれば使用します。
②水またはぬるま湯(20度くらい)を溜めます。
溜めた後は、しっかりかつらに水またはぬるま湯を浸透させます。
注意 人工毛の場合、お湯だとカールが取れてしまうので、温度管理は気を付けましょう(購入した店舗で確認するのがベスト)
この時、ワックスなど整髪剤を取り除くといいでしょう。
③シャンプー剤を洗面台に張った水またはぬるま湯に溶かしましょう
だいたい2,3回プッシュくらいでOK
④シャンプーで洗います
この時、ぐしゃぐしゃに洗ってしまうと絡まってしまいます。
指を立てて、手櫛(手ぐし)でシャンプー剤を浸透させていきます。
指のお腹で押し洗いもしていきます。
⑤シャンプーをすすぎます。
この時、洗面台もしくは風呂おけに水やぬるま湯で数回シャンプーをすすぎます。
⑥水気をしっかり取ります。
乾いたタオルでしっかり髪の水分とネットの水分を取ります。
かつらをタオルで挟んで水分を取ると髪が傷みにくいです!
⑦ウイッグスタンドで陰干しします
ウイッグスタンドへ掛け、風通しの良い場所で陰干しします。
日が当たるところですと、かなり劣化が激しいので注意してください。
⑧乾いてクセがついてしまったら、ヘアアイロンなどでスタイリング
どうしても自分で出来なかったら、購入した店舗でセットなどしてくれると思いますので、確認するといいでしょう。(有料の場合もあり)
まとめ
タイプ別にかつらの洗い方を分けて説明しました。
かつらの洗い方は、慣れてしまえば簡単ですが、最初は結構難しく感じます。
かつらは高価なものも多く、取り扱いには気を付けますよね。
今回の記事がお役にたてれたら幸いです。
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