おでこが気になってきたので、育毛をしようと思い調べていると、「血行を良くしましょう」などアドバイスが書いてあったりしますが、何となくわかるんだけど、何故血行をよくすることが大事なのかわからない。あと具体的な方法が知りたいなぁ
薄毛や抜け毛が気になってくると、インターネットで調べますが、その時「血行を良くしましょう」などアドバイスが書いてあります。
このように抽象的に書いてあるサイトはありますが、具体的にはあまり書いてありません。
この記事を見れば育毛は、なぜ血行対策を行った方が良いのかが分かり、具体的な血行対策がわかります。この記事は5分ほどで読むことが出来ます。
■この記事を書いてる人
ううたん(Twitterはこちら@uutan2020)
毛髪診断士兼美容師です。サロンでもカツラを取り扱ってます。自身もAGAになり、AGAクリニックにて治療、見事髪が生えました。現在はカツラを装着。カツラを使って髪の悩みを解決しました。髪や頭皮で悩んでいる方は、是非一緒に解決していきましょう。よかったらTwitterで直接質問してくださっても構いません!
頭部の血行の重要性
髪の毛は人間の体の中で、最も細胞分裂が活発な場所です。
髪の毛は、一日に約0.3mmから0.4mm伸び続けていますから、平均的な日本人の頭髪本数10万本の一日に伸びる長さを合計すると、なんと30mから40mもの長さになります。
それだけ細胞分裂を行っているわけですから、いかに大量の栄養分が必要であるか想像できますね。
しかし、毎日十分な栄養を摂取していたとしても、細胞分裂を繰り返す毛母細胞にその栄養が供給されなければ、育毛にとっては意味のない事です。
髪を作る栄養は血液の中に存在し、この血液は血管を通って目的の場所に運ばれます。
頭部には顔の前面から頭頂部に向かう滑車上動脈/静脈と眼窩上動脈(がんかじょうどうみゃく)/静脈、後頭部から頭頂部に向かう大後頭動脈/静脈など太い血管があり、そこから先には多くの毛細血管が存在します。
よく頭の硬い(頭皮が張っている)人はハゲると言われていますが、これは毛細血管のある脂肪層の厚さに関係があるようです。
通常、加齢とともに皮膚の下にある真皮層が厚く硬くなり、その下にある脂肪層を圧迫することで、毛細血管の血流を阻害すると言われています。
いずれにしても、これらの血管内の血流量が不足すると薄毛になる要因がひとつ増えることになります。
手足の先や頭部など心臓から遠いところが冷たい人や肩こりが激しい人は血行障害に要注意という事です。
血行促進対策①食生活の改善
ここから具体的な血行促進をするための対策のアドバイスを5つしていきます。
血中のコレステロール値が高くなれば血流が悪くなり、髪に十分な栄養を供給できません。
欧米並みの高カロリー・高タンパクの食生活が当たり前の現在ですが、こうした生活がさまざまな生活習慣病の原因となってます。
薄毛もこうした生活習慣病の一種と言えるのかもしれません。
またそれに加えて添加物が多い加工食品も悪影響を与えているはずです。
欧米を中心とした、先進国ほど薄毛人口が多く、自然に近い生活を送っている地域ほど薄毛率が低いのはこうした理由が考えられます。
血行促進対策②運動をする
当たり前の話になってしまいますが、運動は特に育毛にとって大事です。
運動不足は心肺機能の低下を招きます。
心肺機能の低下と聞くとあまりにも漠然としますが、運動しないと息が上がったりしやすくなり、十分な酸素摂取量が減少し貧血状態になりますが、つまりこれは脳に十分な血液がいっていないということです。
脳に血が行かないというのは、頭にも血が届いていない状態です。貧血気味の方は特に注意が必要ですね。
血行促進対策③よく噛んで食べること
スポーツ選手がよくガムを噛んでいる光景を見かけますよね。
これはリラックス効果とともに、噛むという行為で、脳の血流を増加し、脳を刺激することで集中力を高める効果があります。
車を運転していて、眠くなった時、眠気を防ぐためにガムを噛むことも同じように集中力があがるイメージです。
ガムを噛みながら仕事をおこなったら、集中力(生産性)が何割か高まるそうです。
(会社でガム噛みながら仕事をしたら怒られるでしょう・・・)
咀嚼(そしゃく・・・噛むこと)には頭部への血行促進効果があります。
柔らかい物を食べることの多い現代人は、やはり咀嚼回数が著しく低下しているそうです。
日本咀嚼学会によると、一回の食事での咀嚼回数は卑弥呼の時代には約3700回で、それが江戸時代には約1400回まで減少し、現代ではたった620回と卑弥呼時代の6分の1という結果です。
現代人の咀嚼能力の低下や、あごの細さが指摘されることが多いですが、それが薄毛に関係しています。
良く噛んで食べることは血行促進だけではなく、胃腸の負担軽減、栄養の効率的吸収にもつながります。
頭皮マッサージが面倒ならガムをいつも噛んでいるのも良い薄毛対策です(糖の取り過ぎも身体にも良くないので気をつけましょう)
血行促進対策④体を冷やさない、冷たいものは控える
体が冷えると、血管が収縮し血行は悪くなります。
寒い冬場は誰もが自然に暖をとろうとしますから、どちらかと言えばあまり心配ないですが、意外と気を付けなければいけなのが暑い夏です。
冷房や冷たい飲み物で急激に体を冷やすことが血行障害を招きやすいです。
筆者も美容師の仕事時は、冷房で体が毎日冷え切っていました。
暑い場所から、冷えた部屋へ入ると気持ちいいのですが、室温が低すぎると急激に体を冷やすこととなり、血行が悪くなり髪にとっては悪い季節といえましょう。
血行促進対策⑤入浴はゆっくりと
薄毛の人は、統計的にせっかちな人が多いです(筆者体感)
私自身そうなのですが、今まで挙げたもので関連するところでは、
・食事は手っ取り早く済ませる=ジャンクフードなど中心にすぐに食べられる簡単な物を選ぶ傾向が強い
・食事時間が短い=咀嚼数が少なくすぐに飲み込んでしまう
・入浴時間が短い
などあげられます。
時間をかけて丁寧に洗髪する必要性はここでは省略しますが(洗髪についてはこちらの記事へどうぞ)血行促進のためにはゆっくりと入浴することが大事です。
次はシャワーだけと湯船に浸かった場合の血流量のちがいについて
■シャワーによる血流量の変化
シャワー前を1としたときの相対値 | シャワー前 | シャワー後 |
弱いシャワー(6リットル/分) | 1 | 1.25 |
強いシャワー(18リットル/分) | 1 | 1.49 |
■入浴による血流量の変化
入浴前を1とした時の相対値 | 入浴前 | 入浴中の平均 | 入浴後 |
入浴(湯温40度) | 1 | 1.67 | 1.10 |
入浴が血行促進にいいことが良く分かりますね。
シャワーだけでも血行は良いのですが、やはりゆっくり湯船に浸かるのが一番という結果が出ました。
温泉好きはともかく、せっかちな人間には何もしないでじっくり入浴することは苦痛でしょうが、髪のために頑張りましょう。
血行を促進するための育毛成分
育毛剤の多くは、血行を促進することで、育毛することをコンセプトに開発されています。
代表的なものを列挙すると
・ニコチン酸
・セファランチン
・ネオタカナール
・トウガラシチンキ
・カンタリジン
・ビタミンE
・丹参
・チクセツニンジン
・朝鮮ニンジン
・当帰
・桃仁
・ニンニクエキス
・白薬子
・センキュウ
・センブリ
もっと詳しく書いた記事がありますので、ご参照ください。
育毛を頑張っても髪は生えてこない
ここまで引っ張っておいて、育毛しても髪が生えてこないなんてひどい!という声が聞こえますが、実際育毛ではAGA(男性型脱毛症)という症状の場合、残念ながら髪が生えてきません。
ここでいう育毛は、最近抜け毛が増えてきた・今ある髪を大事にして抜け毛を極力減らすという目的のためになります。
AGA(男性型脱毛症)の場合は、進行型の脱毛症なので、薬の力で薄毛の進行を止めるしか方法がありません。
気になった方は、下に記事を書いてますのでしっかり読んで対策をしていきましょう。
ハゲで悩んだ人には具体的な解決策を提案してますよ!
また、AGA(男性型脱毛症)は薬を飲み続けないといけなく、途中で辞めてしまうと脱毛の進行が再び始まってしまいます。
・薬を長期的に服用することは心配
・薬は人によって効果が異なるため、しっかりハゲの悩みを解消したい
こんな方にはかつらを着けて、ハゲの悩みを克服しましょう。
筆者もかつらを使用してます。最近のかつらはかなり自然なので、安心して髪を確実に増やすことが出来ます。
下の記事も参考にしてくださいね。
まとめ
今回は育毛の時に良くアドバイスとして色々なサイトでよく使われるフレーズ「血行を良くする」という部分を詳しく説明しました。
最後に本記事をまとめたので、参考にしてください。
・食事の改善
・適度な運動をおこなう
・よく噛んで食べる
・体を冷やさない・冷たい食べ物など控える
・シャワーより湯船に浸かる
これらをまとめて「血行を良くする」という事です。
薄毛が気になって悩んでしまっている方への参考になれば幸いです。
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